思ったより… 

2001年5月14日
「重症」だってことに起きてから気が付いた。


昨晩、家に帰ってきてからずっと眠気と格闘しつづけてたから、
そのときはそんな風には思わなかったんだけれど…
そのくせ寝つきがよかったわけじゃなく、何時間かおきに目が覚めたり眠くなったりする。
いつもより寝たはずなのに、朝から身体は重い。

会社に入ってからも、ますます憂鬱さに拍車はかかる一方で。
電話取って、切ってはため息。
書類置いては気持ちが沈むの繰り返し。
誰とも話したい気持ちにはなれなかった。


気が付かなければよかったのか。
「そんな風」に感じなければよかったのか。
間が悪いのか、廻り合わせがよすぎるのか。
何がどうなってるのかはよく判らないけれど。
昨日の竜樹さんとの「やりとり」が私にとっては相当ショックだったみたい。


…一体何を参ってるんだろう?

別にこんなことは今に始まったことじゃないし、
それで竜樹さんが癒されたような気になるならそれでもよかった。

…でも、引っかかってるんだ。
「何を」ってことは言いたくないけど、考えると悲しくなってくるんだ。


日付が変わってしまってから、竜樹さんと話したい話題じゃないんだけれど。
引っかかってる時に話しておかないと、あとで修復不可能になっても困るから。

…気は進まないけど話さないといけないんだろうな。

そう思うと、またため息ひとつ。


結局、会社を出るまで気持ちが晴れることはなかった。


ふらふら自転車を転がし、駅に辿り着く。
「竜樹さんメール」をひとつ。
送信するかしないか散々迷った挙句、やっとの思いで送信した。

「今日はいかがですか?お疲れ様です。
何となく湿気っぽいけど、学校には行けた?
あまり機嫌のいい話題じゃないのですが、ひっかかってることがあります。
もし聞ける用意ができたら、また教えてください。
メールか手紙の方がよければ、そのようにします。
とりあえず、次にお会いする時には曇りない気持ちでいたいので。そら」

お返事はこなかったけれど。
今週末までに決着つけられたらいいんだと自分で自分を納得させる。

…と言いながら、「こんなメール送らなくてもよかったかな?」って気にならなかった訳じゃないけれど…


家に帰って、夕飯を取って暫く自室でぼけっとする。
何となく、竜樹さんのことが気になって電話をひとつ。

…竜樹さんは出てくれた

声を聞いてると、しんどそうな気もするけど、何となく話せそうな感じでもある。
迷ってると、竜樹さんから切り出された。


「メールの『話』って、何なん?」

「しんどかったら、いいねん。別に。大した話じゃないから。
またしょうもない話を聞けるようになってからでいいや」


…どうしていいか判らず誤魔化してはみたけれど、


「俺、いつでもしんどいのには変わりないから、話してくれていいで」

「…本当にしょうもない話だよ」

「ええって。ちゃんと聞くから」

やっとの思いで、「昨日思ったこと」話してみたんだ。
背中が痛くてしんどい人に対して、申し訳ないくらいしょうもない話だったんだけど。
どうしても「されたくないこと」話してみたんだ。


「そらそうやんなぁ。嫌やんなぁ…」

「今までなら気にならなかったことだし。
 多分体調が戻ったら平気にはなると思うんだけど…
ごめんなさい」

「いや、霄が嫌だって思うことならしないほうがいい。
 聞いといてよかったわ」

竜樹さんは不思議なくらい明るくそれを認めてくれた。
「むっとされるかな?」って思ってたから、そんな些細なことがありがたくて。

…とても嬉しかったんだ


竜樹さんはそのあと出かけないといけなくて、すぐに電話を切ったけれど。

「帰ってきたらまた話したいから、固定電話空けといて」

そう言ってくれたので、モデムにつないでた電話線を電話機の線と繋ぎかえる。

…結局、そのあと電話はかかってこなかったんだけど

しんどいのに、私に対して気持ち割いてくれたんだよね?

ありがとう(*^_^*)


竜樹さんのしんどさを思うと、話すことを選んだり躊躇ったりするけど。
こんな風に何気なく話してみないと判らないこともあるよね?
人の状況を見ずに自分の話ばかりするのもどうかと思うけど、
少しずつでもいい。
自分の思ってることもちゃんと伝えないとね。


やってみたら、思ったよりちゃんと想いは伝わったから。


…これでいいんだよね?きっと…

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