PARADOX
2001年5月11日今日で長かった1週間も終わり。
相変わらず、朝から眠いし胃も痛いけど。
今日が終わればお休みだと思うと、少しは頑張れるような気がして。
朝から珍しく爆弾コーヒーを口にせずに頑張った。
今日は昼までボスはいないから、昼休み隣の席のパソコンで日記の下書きをしてもよかったんだろうけれど。
珍しく何にもしない昼休みもいいかと思って、少し寝た。
10分ほど眠ったのはいいけれど、書類を取りに立ち上がった時、
立ちくらみがしてよろけた自分に驚く。
「結構疲れてるんだなぁ」
今日は早く帰って何もせずに寝ようと固く誓って、午後の仕事に臨む。
夕方、社内を移動中にふと雨の匂いがすることに気づいた。
階段の踊場にある窓を開けてみるけれど、雨は降っていない。
気のせいかと立ち止まって、もう一度考える。
でもやっぱり雨の匂いがする。
「もうすぐ雨が降るのかな?竜樹さん、大丈夫かな?」
小さな窓から竜樹さんの住む町の方を眺めてそう思った。
事務所に戻ると、同僚が私に「雨降ってない?」って聞いてきた。
よくよく聞いてると、彼女もまた雨の匂いがするって言う。
…あ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ
何故か、ちょっと安心した。
「竜樹さんアンテナ」のせいで神経が過敏になってるんだろうと思ってたから。
いくら「True love is color blind」って言ったって、
竜樹さんが生活のすべてになるのは違うかろう?って思うから。
その後、少し仕事は引っ張ってしまったけれど、割と早い時間に会社を出られた。
自転車をかっ飛ばし、駅に向かう。
駅から、短い「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
返事は戻ってこなかった。
…そりゃそうだよなぁ。私ですらキツい1週間だったんだもん。
竜樹さんにはもっとコタえる1週間だったって思うよ。
本屋とスーパーに寄って買い物をして家に帰る。
家でご飯を食べたら、気が抜けたのかがくんと眠くなってしまった。
眠気を覚ますためにコーヒーを作って、リビングでぼーっと飲んでると、
金岡母が突然、
「…あんた達、結婚するとして、式はするのん?」
と言い出した(゜o゜)
あまりの唐突さにびっくりしてしまって、むせ返る。
「…いきなり、何よぉσ(^◇^;)」
金岡妹は結婚式をしていない。
それは妹の旦那の母がこの結婚に猛烈に反対してて、
そんなもの出来るような状態ではなかったのだ(-_-;)
挙句の果てに、
「子供(姪御)が生まれようがどうなろうが、うちの家には一切関係ないことだから、そちらで勝手になさってください」なんてな書面を送りつけてきたり、
帰省しようとした妹旦那に、
「こちらに帰ってきても、あなたの居場所などないから」と言い渡したりしたらしい。
そのうち姪御が生まれ、妹たちの生活もばたばたし始めて、それっきりになってしまった。
だから、母としては2人の娘の2人ともが式を挙げないことはいかがなものかと思ったらしい。
去年の11月に竜樹さんから結婚の話が出た時。
「2人で生活するのにお金はあるに越したことないから、大掛かりな式なんて出来へんね」って私が言ったら、
「身内だけ呼んで海外で式挙げたらいいやん?」って竜樹さんは笑って言ってくれた。
そんな話を母にして、妹とこの話に戻す。
そうして、いつしかこの会話は終わってしまったけれど。
…忘れていたことにいきなり引きずり戻された感じがしたんだ。
そうなんだよね?
いずれは私と竜樹さんは結婚するってことで、うちの両親には話してたんだ。
そして…
私と竜樹さんが一緒にいてることは「執行猶予」状態であって、
私はいつ竜樹さんに「引導」渡されるか判らない立場だったんだ。
ここんとこ竜樹さんがくれる暖かな時間に癒され、自分自身が抱えてる想いに気を取られて、根本的な問題を忘れてた。
…竜樹さんがくれる暖かな時間には「期間限定」がついてて、
私がいろんな案件をクリアできなかったら容赦なく終わるような話だったんだ。
気持ちが重たくなる。
いろんなことがあっても、自分の中でやっぱり竜樹さんは必要だって判ったのに。
自分の力が足りなければ、それは明日にでも終わる話だったんだ。
…さて、これからどうしよう?
自分には何が足りなくて、何をしないといけないのか。
暖かさに安心しきらずに、考えないといけないものがあるってこと、
思い出してしまった。
とりあえず、やってみるしかないんだよね?
暖かな時間は自分のすべて受け止めて、
やらないとならないことは、竜樹さんと相談しながら自分で考えてこなす。
それでも避けられない「別れの未来」なら、
それすら受け入れるしかないんだってこと。
思い出してよかったんだか、悪かったんだか…
「いつまでも続けばいいって思ってた
一瞬を想い出しても
誰もがそう急いでる さよならの明日へ
何故 恋したあの自分にさえ嘘をついてまで」
自分に嘘をついてでも「さよなら」を選んだ方が楽ならば、
それを目指してしまう自分がいる。
だけど、自分に嘘をついて逃れることが心をまた傷つけるなら、
嘘をつかない方がいいのだろうとは思うけれど。
…一体いつになったら安心できるんだろう?
今の竜樹さんに「安心させてください」と言うのは我儘でしかないのなら、
「別れの未来」を恐れることなく歩ける強靭な心と足が欲しいって思う。
「好き」って気持ち一つでいろんなものを乗り越えられた、
「あの頃」の自分は何処に行ったんだろう?
強かった自分を取り戻せさえしたら、「さよならの明日」を見なくて済むんだろうか?
何をも恐れずに済むんだろうか?
やぁっと、竜樹さんと一緒にいろんなことをしていければいいと思っていたのに。
二人でいろんな想いを共有できたらいいと思ってるのに。
何でこんなにいろんなものに捕まってはへこむんだろう?
「それ」を守ることが出来るのは、他でもない自分でしかないのにね…
相変わらず、朝から眠いし胃も痛いけど。
今日が終わればお休みだと思うと、少しは頑張れるような気がして。
朝から珍しく爆弾コーヒーを口にせずに頑張った。
今日は昼までボスはいないから、昼休み隣の席のパソコンで日記の下書きをしてもよかったんだろうけれど。
珍しく何にもしない昼休みもいいかと思って、少し寝た。
10分ほど眠ったのはいいけれど、書類を取りに立ち上がった時、
立ちくらみがしてよろけた自分に驚く。
「結構疲れてるんだなぁ」
今日は早く帰って何もせずに寝ようと固く誓って、午後の仕事に臨む。
夕方、社内を移動中にふと雨の匂いがすることに気づいた。
階段の踊場にある窓を開けてみるけれど、雨は降っていない。
気のせいかと立ち止まって、もう一度考える。
でもやっぱり雨の匂いがする。
「もうすぐ雨が降るのかな?竜樹さん、大丈夫かな?」
小さな窓から竜樹さんの住む町の方を眺めてそう思った。
事務所に戻ると、同僚が私に「雨降ってない?」って聞いてきた。
よくよく聞いてると、彼女もまた雨の匂いがするって言う。
…あ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ
何故か、ちょっと安心した。
「竜樹さんアンテナ」のせいで神経が過敏になってるんだろうと思ってたから。
いくら「True love is color blind」って言ったって、
竜樹さんが生活のすべてになるのは違うかろう?って思うから。
その後、少し仕事は引っ張ってしまったけれど、割と早い時間に会社を出られた。
自転車をかっ飛ばし、駅に向かう。
駅から、短い「竜樹さんメール」を一つ飛ばす。
返事は戻ってこなかった。
…そりゃそうだよなぁ。私ですらキツい1週間だったんだもん。
竜樹さんにはもっとコタえる1週間だったって思うよ。
本屋とスーパーに寄って買い物をして家に帰る。
家でご飯を食べたら、気が抜けたのかがくんと眠くなってしまった。
眠気を覚ますためにコーヒーを作って、リビングでぼーっと飲んでると、
金岡母が突然、
「…あんた達、結婚するとして、式はするのん?」
と言い出した(゜o゜)
あまりの唐突さにびっくりしてしまって、むせ返る。
「…いきなり、何よぉσ(^◇^;)」
金岡妹は結婚式をしていない。
それは妹の旦那の母がこの結婚に猛烈に反対してて、
そんなもの出来るような状態ではなかったのだ(-_-;)
挙句の果てに、
「子供(姪御)が生まれようがどうなろうが、うちの家には一切関係ないことだから、そちらで勝手になさってください」なんてな書面を送りつけてきたり、
帰省しようとした妹旦那に、
「こちらに帰ってきても、あなたの居場所などないから」と言い渡したりしたらしい。
そのうち姪御が生まれ、妹たちの生活もばたばたし始めて、それっきりになってしまった。
だから、母としては2人の娘の2人ともが式を挙げないことはいかがなものかと思ったらしい。
去年の11月に竜樹さんから結婚の話が出た時。
「2人で生活するのにお金はあるに越したことないから、大掛かりな式なんて出来へんね」って私が言ったら、
「身内だけ呼んで海外で式挙げたらいいやん?」って竜樹さんは笑って言ってくれた。
そんな話を母にして、妹とこの話に戻す。
そうして、いつしかこの会話は終わってしまったけれど。
…忘れていたことにいきなり引きずり戻された感じがしたんだ。
そうなんだよね?
いずれは私と竜樹さんは結婚するってことで、うちの両親には話してたんだ。
そして…
私と竜樹さんが一緒にいてることは「執行猶予」状態であって、
私はいつ竜樹さんに「引導」渡されるか判らない立場だったんだ。
ここんとこ竜樹さんがくれる暖かな時間に癒され、自分自身が抱えてる想いに気を取られて、根本的な問題を忘れてた。
…竜樹さんがくれる暖かな時間には「期間限定」がついてて、
私がいろんな案件をクリアできなかったら容赦なく終わるような話だったんだ。
気持ちが重たくなる。
いろんなことがあっても、自分の中でやっぱり竜樹さんは必要だって判ったのに。
自分の力が足りなければ、それは明日にでも終わる話だったんだ。
…さて、これからどうしよう?
自分には何が足りなくて、何をしないといけないのか。
暖かさに安心しきらずに、考えないといけないものがあるってこと、
思い出してしまった。
とりあえず、やってみるしかないんだよね?
暖かな時間は自分のすべて受け止めて、
やらないとならないことは、竜樹さんと相談しながら自分で考えてこなす。
それでも避けられない「別れの未来」なら、
それすら受け入れるしかないんだってこと。
思い出してよかったんだか、悪かったんだか…
「いつまでも続けばいいって思ってた
一瞬を想い出しても
誰もがそう急いでる さよならの明日へ
何故 恋したあの自分にさえ嘘をついてまで」
自分に嘘をついてでも「さよなら」を選んだ方が楽ならば、
それを目指してしまう自分がいる。
だけど、自分に嘘をついて逃れることが心をまた傷つけるなら、
嘘をつかない方がいいのだろうとは思うけれど。
…一体いつになったら安心できるんだろう?
今の竜樹さんに「安心させてください」と言うのは我儘でしかないのなら、
「別れの未来」を恐れることなく歩ける強靭な心と足が欲しいって思う。
「好き」って気持ち一つでいろんなものを乗り越えられた、
「あの頃」の自分は何処に行ったんだろう?
強かった自分を取り戻せさえしたら、「さよならの明日」を見なくて済むんだろうか?
何をも恐れずに済むんだろうか?
やぁっと、竜樹さんと一緒にいろんなことをしていければいいと思っていたのに。
二人でいろんな想いを共有できたらいいと思ってるのに。
何でこんなにいろんなものに捕まってはへこむんだろう?
「それ」を守ることが出来るのは、他でもない自分でしかないのにね…
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