壁打ち
2001年5月7日昨日は寝つきが悪くて、やっと眠れたかな?と思った途端に朝がきた。
…容赦なく、「日常生活」は帰ってきた。
外に出ると、比較的晴れていて暖かかった。
ただ、湿度が高いのは気になったけれど…
…昨日親戚の人が帰ってから、竜樹さんちゃんと休めたのかな?
この天気だと多分、竜樹さんの背中が痛くなる確率は高い。
…あ、
やっぱり天候の様子を見て竜樹さんの体調を慮る癖は抜けていないようで。
いつもいつも竜樹さんのことばかり頭に置いてるような状態はよくないんだけどね…
意味もなくため息ひとつ吐き出して、電車に乗る。
異常なる眠気を抱えて、仕事に臨む。
「爆弾コーヒー」を何杯飲んだところで眠気が取れるわけでなく、
ねむねむモード全開で仕事をする。
幸い、連休明けの業務は比較的楽で助かった。
時間的に余裕があったので、日記も少しだけ書いた(爆)
帰りがけにちょっとしたイレギュラーが発生したものの、割と早く会社を出れた。
…竜樹さん、どうしてるかな?
駅から「竜樹さんメール」を送ろうかと思ったけれど、何となくやめてしまった。
こんな天気だと送ったところで返事なんてこないことは判りきっていたし、
何かにつけて「竜樹さん」が頭を掠める状態に抵抗があったから。
意識的に竜樹さんに「何か」するのは避けてしまった。
これでは、自分自身の力で自分自身の存在意義を確認するというよりも、
竜樹さんと疎遠になるように自ら努力してるみたいで、何か違うなって気がしたけれど。
…自分の中の疑問がある程度クリアになってから、竜樹さんと向き合う方がいいよ。きっと。
そう思ったから、家に帰ってからもすぐに電話をすることはなかった。
夕飯を食べて暫くすると、強烈なる睡魔に襲われて気が付くと少しだけ眠っていた。
時計は23時近くなっていた。
…あ、竜樹さんに電話しないと
竜樹さんは学校が始まってからずっと朝が早いので、なるべく22時台前半には電話するようにしてたんだ。
…今日は遅いし、もういいか
そう自分に言い訳して、電話するのを止めてしまった。
…何をやってるんだろうね、私は。
竜樹さんがいないと何も出来ない自分が嫌なのであって、
竜樹さんとの接触を避けたいわけじゃないのに。
今やってることはどう考えても、竜樹さんを避けてるようにしか取れないようなことばかりで。
一体、何がしたいのかよく判らなくなってくる。
…ううん。本当は判ってるんだ。
迷走してるように見える私の想いも言動も。
何を求めてるのかも、どうしたいのかも。
すべて判ってはいるんだ…
どれひとつも今の段階では手に入らないものばかりだってこと。
今のままの状態でほんの少しだけ気持ちの持ち方を変えながら、時期が来るのを、
結果が出るのを待ってるしかないってことも。
でも、立ち止まってるとろくでもないことしか考えなさそうで、
意図的に「何か」していたいって気持ちの方が先に立ってしまうんだ。
自分の気持ちの有り様を変えるためだけに、無意味なことをしてることくらい、
私自身が一番よく判ってるんだ。
ちょうどね、壁に向かってボールを打ってる感じなんだ。
テニスの「壁打ち」みたいな感じ。
自分が疑問に思ったことを自分自身に打ち込んでみたら、
すぐに自分自身の中から答が返ってくる。
どうするか考える間もなくまた自分自身に疑問という名のボールを打ち返すと、
自分自身という壁からすぐに答という名のボールが跳ね返ってくる。
打つ側が疲れるまで延々と続く作業。
「そこ」には向かい合って打つ相手なんていなくて、ヘンな角度でボールを打ち込まない限りは延々と自分の真正面に返って来る。
相手がいれば、どこに返って来るか判らないから大変だけど、それだけ楽しいことも得られるものもあるんだ。
休みたくなっても始めたくなっても、互いに意思を伝え合えばいい。
ヘンなコースにボールが返って来ても、キツいボール返されても、それに対して言葉を掛け合えばいい。
それだけで、変わる「答」だってあるのに。
…竜樹さんのいない「壁」に向かってボールを打ったって、私の中で読めてしまえるコースにしかボールは返ってこないんだ。
自分の存在意義の証くらい自分で立てたいよ。
竜樹さんがいなければなにもないような私でなんていたくないんだ。
でも、竜樹さんのいない問答なんてしたくないんだ。
このままだったら、本当に「壁打ち」だけですべて終わってしまうんだ。
二人の関係の答も存在意義があるのかないのかって答も。
自分という名の「壁」から返るものだけがすべてになっちゃう。
…判ってるんだよ。
今、私がしてる作業は何の意味もないってことくらい。
竜樹さんが心の中にいようがいまいが、自分の存在意義の証を立てたいと願うのは私でしかないってことも。
竜樹さんの隣で胸を張って立っていたいなら、泥のような物思いすら抱えながら考えなけりゃならないってことも。
延々「壁打ち」の作業してて判ったんだよ。
…どんなに頑張ってみても「竜樹さん」を心の中から追い出すことなんて出来やしないこと。
私の抱いた疑問は、竜樹さんに放り出されて拗ねていじけたところから生まれたものだってことも。
「自分」のことしか考えられない、度量のない自分自身から出てきてるんだってことも。
自分の存在意義が知りたければ、その前にしなけりゃならないことがある。
それは「壁打ち」じゃなくて「竜樹さんとの打ち合い」。
竜樹さんとボールを打ち合いをするの止めたらダメなんだってこと。
…本当は判ってたんだよ。
ただ、知りたくなかっただけなんだ。
どう突き詰めてみたって、「竜樹さん」を締め出したところから自分の存在意義を立てようとするなんてこと自体、違ってるってことを。
…認めたくはなかったんだよ。
それですら、「竜樹さん」によって存在意義を確認するみたいな気がして、
情けなくて嫌だったんだよ。
ただ、自分の力で竜樹さんの隣に立ちたかったんだ。
そして、胸を張っていろんなことをしたかったんだ。
…それだけだったんだ
…容赦なく、「日常生活」は帰ってきた。
外に出ると、比較的晴れていて暖かかった。
ただ、湿度が高いのは気になったけれど…
…昨日親戚の人が帰ってから、竜樹さんちゃんと休めたのかな?
この天気だと多分、竜樹さんの背中が痛くなる確率は高い。
…あ、
やっぱり天候の様子を見て竜樹さんの体調を慮る癖は抜けていないようで。
いつもいつも竜樹さんのことばかり頭に置いてるような状態はよくないんだけどね…
意味もなくため息ひとつ吐き出して、電車に乗る。
異常なる眠気を抱えて、仕事に臨む。
「爆弾コーヒー」を何杯飲んだところで眠気が取れるわけでなく、
ねむねむモード全開で仕事をする。
幸い、連休明けの業務は比較的楽で助かった。
時間的に余裕があったので、日記も少しだけ書いた(爆)
帰りがけにちょっとしたイレギュラーが発生したものの、割と早く会社を出れた。
…竜樹さん、どうしてるかな?
駅から「竜樹さんメール」を送ろうかと思ったけれど、何となくやめてしまった。
こんな天気だと送ったところで返事なんてこないことは判りきっていたし、
何かにつけて「竜樹さん」が頭を掠める状態に抵抗があったから。
意識的に竜樹さんに「何か」するのは避けてしまった。
これでは、自分自身の力で自分自身の存在意義を確認するというよりも、
竜樹さんと疎遠になるように自ら努力してるみたいで、何か違うなって気がしたけれど。
…自分の中の疑問がある程度クリアになってから、竜樹さんと向き合う方がいいよ。きっと。
そう思ったから、家に帰ってからもすぐに電話をすることはなかった。
夕飯を食べて暫くすると、強烈なる睡魔に襲われて気が付くと少しだけ眠っていた。
時計は23時近くなっていた。
…あ、竜樹さんに電話しないと
竜樹さんは学校が始まってからずっと朝が早いので、なるべく22時台前半には電話するようにしてたんだ。
…今日は遅いし、もういいか
そう自分に言い訳して、電話するのを止めてしまった。
…何をやってるんだろうね、私は。
竜樹さんがいないと何も出来ない自分が嫌なのであって、
竜樹さんとの接触を避けたいわけじゃないのに。
今やってることはどう考えても、竜樹さんを避けてるようにしか取れないようなことばかりで。
一体、何がしたいのかよく判らなくなってくる。
…ううん。本当は判ってるんだ。
迷走してるように見える私の想いも言動も。
何を求めてるのかも、どうしたいのかも。
すべて判ってはいるんだ…
どれひとつも今の段階では手に入らないものばかりだってこと。
今のままの状態でほんの少しだけ気持ちの持ち方を変えながら、時期が来るのを、
結果が出るのを待ってるしかないってことも。
でも、立ち止まってるとろくでもないことしか考えなさそうで、
意図的に「何か」していたいって気持ちの方が先に立ってしまうんだ。
自分の気持ちの有り様を変えるためだけに、無意味なことをしてることくらい、
私自身が一番よく判ってるんだ。
ちょうどね、壁に向かってボールを打ってる感じなんだ。
テニスの「壁打ち」みたいな感じ。
自分が疑問に思ったことを自分自身に打ち込んでみたら、
すぐに自分自身の中から答が返ってくる。
どうするか考える間もなくまた自分自身に疑問という名のボールを打ち返すと、
自分自身という壁からすぐに答という名のボールが跳ね返ってくる。
打つ側が疲れるまで延々と続く作業。
「そこ」には向かい合って打つ相手なんていなくて、ヘンな角度でボールを打ち込まない限りは延々と自分の真正面に返って来る。
相手がいれば、どこに返って来るか判らないから大変だけど、それだけ楽しいことも得られるものもあるんだ。
休みたくなっても始めたくなっても、互いに意思を伝え合えばいい。
ヘンなコースにボールが返って来ても、キツいボール返されても、それに対して言葉を掛け合えばいい。
それだけで、変わる「答」だってあるのに。
…竜樹さんのいない「壁」に向かってボールを打ったって、私の中で読めてしまえるコースにしかボールは返ってこないんだ。
自分の存在意義の証くらい自分で立てたいよ。
竜樹さんがいなければなにもないような私でなんていたくないんだ。
でも、竜樹さんのいない問答なんてしたくないんだ。
このままだったら、本当に「壁打ち」だけですべて終わってしまうんだ。
二人の関係の答も存在意義があるのかないのかって答も。
自分という名の「壁」から返るものだけがすべてになっちゃう。
…判ってるんだよ。
今、私がしてる作業は何の意味もないってことくらい。
竜樹さんが心の中にいようがいまいが、自分の存在意義の証を立てたいと願うのは私でしかないってことも。
竜樹さんの隣で胸を張って立っていたいなら、泥のような物思いすら抱えながら考えなけりゃならないってことも。
延々「壁打ち」の作業してて判ったんだよ。
…どんなに頑張ってみても「竜樹さん」を心の中から追い出すことなんて出来やしないこと。
私の抱いた疑問は、竜樹さんに放り出されて拗ねていじけたところから生まれたものだってことも。
「自分」のことしか考えられない、度量のない自分自身から出てきてるんだってことも。
自分の存在意義が知りたければ、その前にしなけりゃならないことがある。
それは「壁打ち」じゃなくて「竜樹さんとの打ち合い」。
竜樹さんとボールを打ち合いをするの止めたらダメなんだってこと。
…本当は判ってたんだよ。
ただ、知りたくなかっただけなんだ。
どう突き詰めてみたって、「竜樹さん」を締め出したところから自分の存在意義を立てようとするなんてこと自体、違ってるってことを。
…認めたくはなかったんだよ。
それですら、「竜樹さん」によって存在意義を確認するみたいな気がして、
情けなくて嫌だったんだよ。
ただ、自分の力で竜樹さんの隣に立ちたかったんだ。
そして、胸を張っていろんなことをしたかったんだ。
…それだけだったんだ
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