Ambivalence抱きしめて
2001年4月28日今日は妹一家が帰ってくる日。
朝早く起きて、片付けとかしないといけなかったのに……
起きたら、昼を回っていた。
…本当なら昼前の飛行機に乗って、今ごろ旅に出てたのになぁ
青い空を見上げてそう思う自分が未練がましくて嫌だった。
…決算賞与も僅かながら出たことだし、何かひとつ自分のために買い物をしよう。
何気にそう思ったんだ。
昨日会社帰りによろよろしながら電気屋に寄ったら、欲しかったスキャナーが5000円ほど安くなってた。
…ちょうどいいや。今まで買わずに我慢してたんだから
そうして、スキャナー購入をあっさり決めてしまった。
…竜樹さん、どうしてるかな?
何気にそう思って電話してみる。
多分、昨日の疲れも出てるだろうから、会えるとは思わなかったんだけど。
電話に出てくれた竜樹さんから私の今日の予定を尋ねられる。
「スキャナーを買いに行くくらいしか考えてないんだ(^^ゞ」
そう答えた私に、竜樹さんは「会おう」と言ってくれた。
驚き半分嬉しさ半分で電話を切り、慌てて家を出る準備をする。
坂道を転がるように駆け降りて駅に向かい、待ち合わせ場所に何分くらいに着くかをメールで知らせて電車に飛び乗る。
GW初日は電車も一杯。
つり革持って立ってるだけで疲れそうだったけれど。
…竜樹さんが「会おう」って言ってくれたのだから、元気な笑顔で向かい合いたいな。
そう思いながら待ち合わせ場所に向かった。
予定時刻より少し遅れて、竜樹さんは来てくれた。
髪を切った竜樹さんは元気そうに見えた。
でも、話を聞いてるとやっぱり少し「癒し」が欲しそうで。
「…あ、旅行に出なくて正解だったのかな?」
そう思えた。
…それやったら、精一杯竜樹さんを癒してあげたいな(*^_^*)
そう思いながら、二人で仲良く(?)大型電気店へ向かう。
電気屋のパソコンフロアであぁでもないこうでもないと言いながら、二人で商品を見てる。
途中、竜樹さんは私が欲しいスキャナーの品番を確認して、その場を離れる。
「…何をしに行ったのかな?」
そう思って待ってると、竜樹さんが戻ってきて、
「それ、ここで買ってしまったらええから」って言う。
「…どうしたの?」
「今、知り合いの電気屋に電話して聞いてみたら『スキャナーの在庫はないし、何処に行っても金額変わらないから、そこで押さえてしまえ』って言われたから…」
…さすが、竜樹さん。抜かりないねぇ(*^_^*)
感心しながら、店員さんに頼んでお目当てのスキャナーをGetした。
ご機嫌さんで店を後にする。
竜樹さんが次に車を走らせたのは、さっき電話をしてた知り合いの電気屋さんだった。
日頃、竜樹さんは何かとお世話になってるらしくて、そこで何か買いたかったみたい。
ふと見ると、デジカメがごろごろ転がっている(゜o゜)
前から欲しいなと思ってたデジカメがとても安くてびっくりした。
物欲しげにしてると、竜樹さん。
それをぽんとお買い上げになった。
「半分ずつカメラ代出し合って、二人で使おう」
そう言って、デジカメの箱を私にくれた。
…確かに半分ずつお金を出し合ったら、精神的にもお財布的にも負担が小さいし、
お互いに都合がいいもんね
思いがけずぽんと手に入ったデジカメを眺めてそう思った。
…もしかしたら、旅行に出られなくなったのを気にしてるのかな?
そう思うとちょっと申し訳ない気持ちになったんだけど。
二人でデジタルライフ(笑)を謳歌できるなら、それに越したことはないんだ。
そう思うと、にこにこが止まらなかった。
思わぬ買い物をして次に竜樹さんが車を走らせたのは……
…毎回(?)恒例の場所(爆)
バスダブにお湯を張って戻ってきたら、竜樹さん、やっと気が抜けたみたいで。
目一杯甘えて来はった(*^_^*)
そんなことは稀だから、私も目一杯甘えさせ返す。
それでどれくらい竜樹さんの中のいろんな疲れが癒えたかは判らないけれど。
ただただ、抱きしめあった。
生身の霄と竜樹でいろんな遣り取りをした。
…それひとつで十分だったのかもしれない。
竜樹さんの疲れを癒すのも、私の中の手詰まり取っ払うのも。
そんな風な何気ない時間を持つこと一つで十分だったのかもしれない。
…そう思えたんだ
私の隣で横になってる竜樹さんはどことなく穏やかそうな顔をしてて。
それを見てる私もまた穏やかな気持ちになれた。
二人でゆったりした時間を過ごして部屋を後にする。
ファミレスでご飯を食べる。
あまり美味しくなくてちょっと苦笑いしたけれど。
話のやり取りも穏やかで、楽しくて。
「二人でいられてよかったぁ」
そう思ったんだ。
車の中でも竜樹さんはお話ししつづける。
運転中に話し掛けられるのを嫌がる竜樹さんにしてはとても珍しくて。
私は車の流れを目で追いながら、竜樹さんの話に受け答えする。
…ぎすぎすした感じ一つない、本当に暖かな時間だった。
いつの間にか竜樹さんの車が私の家の近くに辿り着いてしまって。
何だかとても切ない気持ちになる。
「…帰ったら、ゆっくり休んでね」
「何かあったら、連絡すんねんで」
そう言いあって別れた。
週末旅行が潰れてしまった時はどうしょうもない気持ちだったけれど。
…ここに留まって竜樹さんと過ごせたことは間違いじゃなかったのかな?
そう思うと、あながち体調不良も悪くなくて。
竜樹さんがへこんでいたのも悪くなくて。
自分の中に潜むAmbivalenceを恨めしく思うことを少しだけ忘れてしまえたんだ。
私たちの我儘のせいで迷惑被った友達にはとても申し訳ないことをしてしまったけれど。
そのことを思うと、「これでよかったのかな?」と思わないわけじゃないけれど。
自分の中に眠るAmbivalenceから目を背けたらダメだって思うけれど。
今日、暖かな時間が過ごせたことを感謝しよう。
暖かな気持ちにしてくれたすべてのものに感謝しよう。
Ambivalenceを抱えたままの情けない自分だけど、
こんな自分にも暖かな時間が与えられるのだということに、
今は素直に感謝しよう。
朝早く起きて、片付けとかしないといけなかったのに……
起きたら、昼を回っていた。
…本当なら昼前の飛行機に乗って、今ごろ旅に出てたのになぁ
青い空を見上げてそう思う自分が未練がましくて嫌だった。
…決算賞与も僅かながら出たことだし、何かひとつ自分のために買い物をしよう。
何気にそう思ったんだ。
昨日会社帰りによろよろしながら電気屋に寄ったら、欲しかったスキャナーが5000円ほど安くなってた。
…ちょうどいいや。今まで買わずに我慢してたんだから
そうして、スキャナー購入をあっさり決めてしまった。
…竜樹さん、どうしてるかな?
何気にそう思って電話してみる。
多分、昨日の疲れも出てるだろうから、会えるとは思わなかったんだけど。
電話に出てくれた竜樹さんから私の今日の予定を尋ねられる。
「スキャナーを買いに行くくらいしか考えてないんだ(^^ゞ」
そう答えた私に、竜樹さんは「会おう」と言ってくれた。
驚き半分嬉しさ半分で電話を切り、慌てて家を出る準備をする。
坂道を転がるように駆け降りて駅に向かい、待ち合わせ場所に何分くらいに着くかをメールで知らせて電車に飛び乗る。
GW初日は電車も一杯。
つり革持って立ってるだけで疲れそうだったけれど。
…竜樹さんが「会おう」って言ってくれたのだから、元気な笑顔で向かい合いたいな。
そう思いながら待ち合わせ場所に向かった。
予定時刻より少し遅れて、竜樹さんは来てくれた。
髪を切った竜樹さんは元気そうに見えた。
でも、話を聞いてるとやっぱり少し「癒し」が欲しそうで。
「…あ、旅行に出なくて正解だったのかな?」
そう思えた。
…それやったら、精一杯竜樹さんを癒してあげたいな(*^_^*)
そう思いながら、二人で仲良く(?)大型電気店へ向かう。
電気屋のパソコンフロアであぁでもないこうでもないと言いながら、二人で商品を見てる。
途中、竜樹さんは私が欲しいスキャナーの品番を確認して、その場を離れる。
「…何をしに行ったのかな?」
そう思って待ってると、竜樹さんが戻ってきて、
「それ、ここで買ってしまったらええから」って言う。
「…どうしたの?」
「今、知り合いの電気屋に電話して聞いてみたら『スキャナーの在庫はないし、何処に行っても金額変わらないから、そこで押さえてしまえ』って言われたから…」
…さすが、竜樹さん。抜かりないねぇ(*^_^*)
感心しながら、店員さんに頼んでお目当てのスキャナーをGetした。
ご機嫌さんで店を後にする。
竜樹さんが次に車を走らせたのは、さっき電話をしてた知り合いの電気屋さんだった。
日頃、竜樹さんは何かとお世話になってるらしくて、そこで何か買いたかったみたい。
ふと見ると、デジカメがごろごろ転がっている(゜o゜)
前から欲しいなと思ってたデジカメがとても安くてびっくりした。
物欲しげにしてると、竜樹さん。
それをぽんとお買い上げになった。
「半分ずつカメラ代出し合って、二人で使おう」
そう言って、デジカメの箱を私にくれた。
…確かに半分ずつお金を出し合ったら、精神的にもお財布的にも負担が小さいし、
お互いに都合がいいもんね
思いがけずぽんと手に入ったデジカメを眺めてそう思った。
…もしかしたら、旅行に出られなくなったのを気にしてるのかな?
そう思うとちょっと申し訳ない気持ちになったんだけど。
二人でデジタルライフ(笑)を謳歌できるなら、それに越したことはないんだ。
そう思うと、にこにこが止まらなかった。
思わぬ買い物をして次に竜樹さんが車を走らせたのは……
…毎回(?)恒例の場所(爆)
バスダブにお湯を張って戻ってきたら、竜樹さん、やっと気が抜けたみたいで。
目一杯甘えて来はった(*^_^*)
そんなことは稀だから、私も目一杯甘えさせ返す。
それでどれくらい竜樹さんの中のいろんな疲れが癒えたかは判らないけれど。
ただただ、抱きしめあった。
生身の霄と竜樹でいろんな遣り取りをした。
…それひとつで十分だったのかもしれない。
竜樹さんの疲れを癒すのも、私の中の手詰まり取っ払うのも。
そんな風な何気ない時間を持つこと一つで十分だったのかもしれない。
…そう思えたんだ
私の隣で横になってる竜樹さんはどことなく穏やかそうな顔をしてて。
それを見てる私もまた穏やかな気持ちになれた。
二人でゆったりした時間を過ごして部屋を後にする。
ファミレスでご飯を食べる。
あまり美味しくなくてちょっと苦笑いしたけれど。
話のやり取りも穏やかで、楽しくて。
「二人でいられてよかったぁ」
そう思ったんだ。
車の中でも竜樹さんはお話ししつづける。
運転中に話し掛けられるのを嫌がる竜樹さんにしてはとても珍しくて。
私は車の流れを目で追いながら、竜樹さんの話に受け答えする。
…ぎすぎすした感じ一つない、本当に暖かな時間だった。
いつの間にか竜樹さんの車が私の家の近くに辿り着いてしまって。
何だかとても切ない気持ちになる。
「…帰ったら、ゆっくり休んでね」
「何かあったら、連絡すんねんで」
そう言いあって別れた。
週末旅行が潰れてしまった時はどうしょうもない気持ちだったけれど。
…ここに留まって竜樹さんと過ごせたことは間違いじゃなかったのかな?
そう思うと、あながち体調不良も悪くなくて。
竜樹さんがへこんでいたのも悪くなくて。
自分の中に潜むAmbivalenceを恨めしく思うことを少しだけ忘れてしまえたんだ。
私たちの我儘のせいで迷惑被った友達にはとても申し訳ないことをしてしまったけれど。
そのことを思うと、「これでよかったのかな?」と思わないわけじゃないけれど。
自分の中に眠るAmbivalenceから目を背けたらダメだって思うけれど。
今日、暖かな時間が過ごせたことを感謝しよう。
暖かな気持ちにしてくれたすべてのものに感謝しよう。
Ambivalenceを抱えたままの情けない自分だけど、
こんな自分にも暖かな時間が与えられるのだということに、
今は素直に感謝しよう。
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