一夜明けて…

2001年4月8日
昨日竜樹さんと別れてから、お江戸から帰ってきた妹と両親と共に食事に出かけた。

家族揃って久しぶりの遠出。
みんなが揃う久しぶりの食事。
暖かく楽しい時間を過ごした。
出かける前からみんなハイテンションで、家に辿り付いたのは深夜だったにもかかわらず、ハイテンションさ加減は帰宅後も続いた。

…尤も、私のハイテンションは竜樹さんと逢ったことも大きく作用してると思うけれど(^^ゞ


今日は妹を見送るため、母と3人で出かけた。
途中、姪御の服を調達しに百貨店に飛び込む。
人ごみの中で熱心に探す母と妹をよそに、ぜいぜい言ってる私(爆)

…私は人いきれするタイプなんだ(>_<)

子供連れの主婦の方々を横目に見ながら、ふと思い出す。


手術したあと暫く具合が悪くて、やっと身体を長時間起こしたり歩いたりすることができるようになった頃、何気に竜樹さんが言ったんだ。

「俺は執刀してくれた先生が生きてるうちは、
 自分の子供持つことが怖くなくなった」
「霄が嫌じゃなかったら、俺、子供欲しいねんけど」

…喜んでいいのか悪いのか、正直判らなかったんだ。
竜樹さんが望むなら、叶えたいとは思うんだ。
竜樹さんの体調が多少悪くても普通に生活できるなら、子供がいるのも悪くはないと思うから。

でも、いろいろ私たちの周りには問題が山積みだから。

竜樹さんの健康問題、互いの両親の年齢がいってくること…
私自身が何処まで働けるかだって判らない。
その上に子育て…?
それらがバラバラに来れば、不器用な私でも対応はできると思うけど、
同時に発生したら、一人で対応するなんて至難の業だ。
そうしたら、「今ないもの」は諦めるしかないのだと。
そう言い聞かせてたんだ。


そんな話を妹にぼろっと溢したとき、言われたんだ。

「そんなこと言ってたら、何にもできへんやん?」

…そりゃそうなんですけどね

今は結婚はおろか、竜樹さんの隣を歩くのを維持することですら難しいというのに、そんな夢みたいなお話を真剣に語ることなんて出来ない。

「どこまでも悲観的に見るんやねぇ」

そう妹は笑うけれど、素直に笑えないだけの理由はあるんだ。
さりとて、それに心縛られて辛い思いしてるわけでもないんだけどね。
今は選択肢の外にあっても、それが「選択肢」として浮上してくる可能性はあるんだから。
竜樹さんと二人で歩いていけさえしたら、
諦めずに済むことは増えるかもしれないって思ってるから。

…しっかし、まぁ、結婚するとみんなこう逞しくなれるのかなぁ

子供服のセールで激闘繰り広げるお母さんたちを尻目に他人事のように眺めていた。


大きな荷物を抱えて、今度は金岡妹家の夕飯を買いに行く。
上の階で地方の物産展をやってたから、寿司をごそっと買い込む。
それも、あれこれ迷いながら人ごみの中を散々うろうろして…

…ここでもまた、私は疲れてしまった(>_<)


金岡妹と母の様子を横目に見ながら、これもまたいずれ通らないといけない道なんだろうなとため息ひとつ。

…こんなんで音をあげる姿を見られたら、竜樹さんに引導を渡されるのも時間の問題だろうなぁ

引導渡されても困るから、ぼちぼち頑張るとしましょうか(笑)


妹を新大阪駅まで送り、母と二人家路に着く。
些細なことだけど考えることの多い、ちょっと疲れる一日だった。

その中で唯一嬉しかったのは、何気に寄ったキオスクで「竜樹さんのクマ」を見つけたことだろうか(笑)

いつまでこんな些細なことで笑っていられるのか判らないけれど…(-_-;)


「竜樹さん本人とも別れずに済んだし、クマが手に入ったのも何かの縁だろう」

そう思えて一人で嬉しくなったんだ。
些細なことで笑えるようにしてくれたのは、竜樹さんなんだよね。

…ありがとう、竜樹さん


竜樹さんの掲げる目標にまだまだ今の私の姿は遠いのだろう。
でも、自分の出来ることから始めるしかない。
いろんなことに対して少しずつ自覚と覚悟を持って頑張ろう。

…あ、そんな状況下でも暖かな気持ちは忘れずにいたいな(*^_^*)

それは二人が歩いていく上で絶対に必要なものだから…


部屋に戻って、新大阪から連れて帰ってきた竜樹さんのクマと私のクマを並べて、心に誓った。


「こんな風に二人がいつまでも並んでいられるように、出来ることから頑張るからね。
 二人で心温めあいながら、いろんな事を越えていこうね」

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