連鎖反応?

2001年3月31日
今日は友達に会う日。
「ちょっとへこみモード入ってる」って聞いたけど、大丈夫だろうか?

朝起きてからずっと頭が痛い。どことなく身体もだるい。
空は鈍色、空気も冷たい。

「…こんな調子じゃ、また竜樹さんしんどいんだろうなぁ」

竜樹さんに会うわけでもないのに、竜樹さんの体調が気がかり。
出かける前に電話しようと思ったけど、躊躇って止めた。


3ヶ月ぶりに会う彼女は、ちょっと疲れてる感じがした。
でも彼女から見た私も十分疲れてるように見えたらしいからお互い様なんだろうね(^^ゞ
互いの近況について話し始める。
…一緒に住んでる彼とのらぶらぶなお話が飛び出すのを覚悟してきた私にとって、
彼女の口から飛び出したのは意外な話だった。

どうも、彼は年始から職場が変わって正社員として勤め始めたんだけど、トラブルが遭って会社を辞めたらしい。
今は仕事を探してるそうなんだが、正社員として働いてる彼女に比べて家にいる時間が長いせいか、
当たられることが多くて喧嘩が絶えないのだとか。
今日も出かけしなに「何で自分だけ出かけるの!?」って言われて喧嘩してきたらしい(>_<)
彼女は彼女なりに、彼が(本来)仕事をしてる日を選んで予定を入れていたらしいのに、
些細なことで突っかかって来られて疲れるって話してた。

…一瞬、心が冷えた気がした

その状態、そのまま「こちら」に跳ね返ってくる話のような気がしたから。
多分、今、私と竜樹さんが一緒に住んだら間違いなく同じ状態に陥る気がする。
一緒に住んでない今ですら、何かにつけて怒られてる状態。
一緒に住んだら逃げ場がないんだから、もっと険悪にもなる。
心の深いところにその言葉が届いた途端、さらに尖った言葉が飛び出した。

「お金の支払いがイーブンになるまで、私動くに動けないんだよね」

今の家賃も彼女の収入が多い分、彼女の方が余計に出してる。
それをいずれはイーブンにできるように、彼は彼なりの返済計画を掲げてるらしいんだけど。
別れるにせよ、どうするにせよ、その部分がクリアにならない限りは一緒にいるしかない。
その言い分は正しいけれど、さらに心が冷えてく気がした。


…そうこうするうちに、私のほうに話が及ぶ。
何となく誤魔化す気になれず、正直に話してしまった。
竜樹さんに結婚しようって言われたこと、その後から何かにつけて竜樹さんによく怒られるようになったこと。
先週の土曜日に派手に喧嘩して最後に話したのは、先週の日曜日だってこと。
心に移り行く風景をありのまま話してみた。

「…何かねぇ、竜樹さんと話してるとね、私、失望するんだよね。
 『あ〜、私なんにもできへんねんなぁ』って」

そう言った時、彼女が私の目を見て言った。

「…それよりも、霄ちゃんの方が先生(彼女は竜樹さんのことをこう呼びます)に失望するんじゃないの?」

…心が凍るような気がした。

「何でそう思うの?」と聞く私に、

「だって、先生の一番いい時期を知ってるわけでしょ?
 そこから考えたら、今の先生ってぜんぜんそこからは遠い状態じゃない?
 失望もするでしょ?」

彼女はそう言った。

「そんなことないよ。本当に辛いのは一番いい時期を知ってる先生自身だよ。
 私が先生に失望なんてしないよ。
 何とかしていい状態に戻してあげたいとは思うけど…」

そう返したけれど。

「もしかしたら、傍から見たら私が竜樹さんに失望してるように見えるのかな?」

そう思うと、心が冷え切ってしまう気がした。
それこそ、自分に失望しちゃいそうな気分だった。


友達と会っていろんな話ができたのは楽しかったけれど、ことお互いが付き合ってる人の話に及ぶと心が冷たくなるような感じがしてちょっと辛かった。

「霄ちゃんこそ先生に失望してるんじゃない?」

…これにはこたえたなぁ。
私と話すと不機嫌になる竜樹さんは嫌だけど、失望なんてしてないのに。
本当に辛いのは私のすることにいらいらし続けないといけない竜樹さんの方。
でも、傍からは失望してるように見えるんだったら、心のどこかでは失望してるんかな?
そう思うと、とても悲しい気分になった。


彼話以外のお話もたくさんしてお開きになる頃、彼女は彼に電話を一つ。
その電話口でもまた喧嘩してた(>_<)
居たたまれなくなって、彼女の傍を離れた。

「大好きな人と詰り合うばかりの毎日なんてやだよう」

どうしたら、そんな風にならないで済むんだろう。

…ますます、頭痛がひどくなってきた。

結局、フテて出かけてた彼が出先から彼女を迎えに行くことで決着したよう。
彼がやってくるまで彼女と話しながら待っていた。
別れ際、彼女が言う。

「『自分でできることは自分がしたらいい』って言うけど、自分の心も大切にしてよ」

「わかったぁ」
そう答えたけれど、私、自分を大事にしてないように見えたんだろうか。
今日は一日、彼女の言葉で心が右往左往したような気がする。
ちょっとだけ、疲れた気がした

「どうか、このあと二人が喧嘩をせず、仲良く家に帰ってくれますように」
人ごみに消える二人の背中を見てそう願った。

「…私もなるべく間違えないように頑張るから」
そう心の中で呟いて、電車に乗り込んだ。

電車を乗り継ぎ、バスを待ってる間、竜樹さんの声が聞きたくなって電話をした。

…でも、また出てもらえなかった。

一日中寒かったんだから、電話に出れるような状態じゃないんだってことは判ってるけれど、
こんなに出てもらえなくなったら悲しくなってくるよ。
失望なんかはしないけれど、お願いはしたくなるよ。
「背中を見せないで。ちゃんと私のほうを見て」って。
どれほどそれが竜樹さんの負担になるかってことくらい判りきってるのに。

自分のことしか考えられない自分自身に失望した。


何だか私の身近なところではいいことも悪いことも連鎖反応起こしてるみたい。
竜樹さんに言わせたら「関係ないやろ。そんなん」って言うんだろうけどさ。
友達が幸せなら多少僻みはするだろうけど、その幸せの種を受け取ってこちらでも幸せを育てることもできるのに。
私が幸せなら(多少僻まれるかもしれなくても)安心感だけ渡して、自分自身のことに専念してもらうことだってできるのに。
どうして、こうもまぁ連鎖してるんだろう。嫌なことばかり。
冷たい部屋にため息一つ。


どうか、好きな人と一緒にいられるなら少しでも機嫌よく生きていけますように。
嫌なことが目白押しでも、相手のことを労われるだけの心の余裕が持てますように。

明日は暖かくなりますように。
竜樹さんに会って暖かな気持ちを届けられますように。


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