天の配剤

2001年3月9日
昨日意識無くすように眠り、朝かなり早く目が覚める。
ごそごそ起きて何かしようとは思うけど、昨日は痛くなかったはずの背中が痛い(>_<)

…やば、ついに来たか

いよいよ病院に行かないといけないか。
うんざりした気持ち抱えて雨戸を開ける。
外は一面真っ白だった。

「…こんなん、医者に寄って帰ってきたら、
 『路面凍結』で家に戻ってこれへんやんか」

今日は週末。仕事は一杯。
なのに、定時に帰らんなんって?


戦闘モード全開で仕事をする。
けれど、途中から左の肩甲骨の下あたりから左腕にかけて痺れてくる(>_<)
何となく、握力すら落ちてきてる気がする。

「…これって、かんなりヤバくないか?」

何気に窓を開けると…………外は吹雪いていた(゜o゜)

「おいおい勘弁してくれよ」

一言呟いてしまった。


何とかそれでも無理やり定時に仕事を終え、会社を出る。
背中やら肩やら痛いと気が滅入ってくる。

「竜樹さんはこれのもっとひどいのを抱えて、
 もう何年も生きてきはってんや」

こんな些細なことで、竜樹さんの痛みを垣間見ることになるとは思わなかった。

「…もしかして、『痛みを知って、
 もっと竜樹に優しくしろよ』ってこと?」

鈍色の空を眺めてそう思った。


電車に乗っても背中や肩の痛さは治まらない。
どんどん気分は滅入ってくる。
目に入れなくてもいいものがどんどん心の目に飛び込んでくる感じがして、
早く家に帰ってしまいたかった。

電車を降り、バスに乗る。

「…疲れたな」

何があったわけでもないのに、そう思う。
ため息一つついて顔をあげると、中学の時からずっと付き合ってる友達がそこにいた。

「…わぁ、久しぶりぃ(*^_^*)」

近所に住んでるくせに、まともに顔を合わせるのは1年ぶりくらい。
(去年しようって行ってた「お誕生会」すらしてない、まだ(-_-;))
バスの中だっていうのに、話の盛り上がること盛り上がること(^^ゞ
「近日中に会おうね」ということで別れた。

…あれ?私、何で気分が塞いでたんだっけ?

気分が塞いでた理由すら忘れてしまった(^^ゞ

「いい時に出会えたなぁ」

何だか、心の中がちょっと暖かくなる。


家に帰ってご飯を食べてほっとしたのも束の間、左腕が痺れてくる。
腕の痺れと共に再び訳も無く気分が塞いでくる。
エアサロンパスを大量にかけて、痛みを誤魔化す。

事故に遭ってから、ちょっとネットのお散歩は手控えてる。
今日は気分も塞がってることだし、「宙」に寄って日記書いて寝ようと思ったら……

…大好きなお友達がいたのだ(*^_^*)

タイムラグで話がちょっとズレはするけど、楽しく会話する。
気がつくと1時間近く経ってた(゜o゜)
話し終えた後、肩や腕が少し痺れてたけど気持ちが塞いでたことをまたも忘れてしまった。


この後、遅い時間にもかかわらず、竜樹さんとも話せた(*^_^*)
寒さ続きで背中は痛むらしいけど、明日も会えることになった。
しんどい中時間を割いてくれるんだから、明日も笑顔で竜樹さんを迎えよう。
そう思った。


…これはもしかして「天の配剤」?
痛みを知り、暖かさを知り、ありがたさを知る。
それが今の私に足りないもの、必要なものかもしんない。
何気に足りないものを、あらゆる場面で知ることになる。
それは偶然以上のものが働いてる気がする。
神様なんて信じちゃいないけど、
些細なことでそんな風に思う自分もいる。


「…サンキュね」
寒い空に向かって、一言呟いた。


…明日、笑顔一杯で竜樹さんと向き合えますように。
どんなに寒くても痛くても、暖かい気持ち分け合って帰って来れますように。

みんなにとっても笑顔溢れる一日でありますように。

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