小さな願い

今日はまた朝から寒い。
屋根の上にはうっすら雪が積もってる。

「…こんな寒い中、会社行きたくないなぁ」

ちょっと弱音はいてみたり。


「…竜樹さん、大丈夫かな？」

ふと、そう思う。

彼の背中の痛みは寒さが厳しくなるのに比例してひどくなる。
土曜日の鍵の閉め込み事件で、背中には余計な負担かけたみたいだし。
（竜樹さん、閉めこんだ鍵を自分で取り出したんです。人に頼らんと）
私は1年通して冬は結構好きなんだけれど、
竜樹さんがしんどいなら早く暖かくなってくれればって思う。

スキー断ちくらいで竜樹さんの背中痛いの治るなら、
いくらでもするよ。
…いつかそう言ったら、

「もう少し体の状態がよくなったら、2人で行ったらいいやん。スキー」

そう言ってくれたなぁ。竜樹さん。
でも、そんなとこまで回復するにはまだ遠い気もするし…
もう暫く頑張って、スキー断ちしましょうか(-_-;)


仕事はそこそこ忙しかったものの、珍しく定時に退社。
本当に久しぶり。
妹のバースデイプレゼント買いに行って、家に帰る。


夕食とって、ネットのお友達に一通り挨拶してから、竜樹さんに電話。

…竜樹さんは出てくれた(*^_^*)

「大丈夫、ですか？」

「それがなぁ、大丈夫ちやうねん。
　昨日39度4分の熱出して、医者に行ってん」

…え！？

よくよく話を聞いていると、風邪をひいたのではなく背中に入ってる金属の周りが炎症を起こして、それが弱いところに出たみたい。
果ては扁桃腺に膿が溜まってたって(>_<)

「なのに、病院で1時間も待たされてん」

…なんてこと！ヽ(｀⌒´)ノ
私が一緒に行ってたら、絶対言ってる。

「40度近い熱を出してる人間、1時間も待たすか！？」


竜樹さんはしんどいのに、それでも頑張って話してくれた。
申し訳ないので、私はなるべく早く切ろうと努力してたんだけど。
竜樹さんの声が聞けたのは嬉しいけど、複雑だなぁ(-_-;)

本当に早く春が来ないかなぁ。
いくら冬が好きでも、竜樹さんが元気なくなるなら意味がないよ。


…本当に早く暖かくなりますように。