Foolish Pride
2001年1月2日今日は一日外に出ずに、金岡ファミリーの面々と過ごした。
駅伝見たりラグビー見たりしてみんなで意味もなく騒いでみるのもたまにはいいかもしんない。
…昨日の今日なので余計にそう思った。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝
ここからは昨日の話。
初詣から戻った後、荷造りをして指輪を封印して出かける。
姪御が体調を崩して、救急病院に行ってたことも心配だったのだけど、約束は果たさないといけない。
そう思って出かけた。
さすがに、夜は寒い。
重たい荷物持って、坂道をどかどか駆け下りる。
昔、竜樹さんに会いたい気持ち一つで寒い夜道を走ったのとは全然違う感情で、坂道を駆け下りてる。
…どこでずれてしまったんかなぁ?
そう思ったり、
…こんな寒い中、重たいもの持って行かんなんの、面倒臭いなぁ、もう
と思ってみたり。
電車もバスも休日ダイヤで乗り継ぎがすごく悪い。
のらりくらり電車に乗り、20分ほどバスを待ち、竜樹さんの家に向かう。
「これ、渡したらとっとと帰ろう」
彼と顔つき合わしたとき何話そう、そんな感情すら起こらない。
竜樹さんの家に着き、呼び鈴を押す。
…竜樹さんが出てきた
「約束通り持ってきたから。もう帰ります」
「寒いし、上がっていったら?」
「今日、市バス正月ダイヤだし、もうあと10分ほどしたら終バス来るし、それ乗らんなんから」
「俺も外に用事があるから、その時家まで送るから上がったら?」
何度か押し問答を繰り返し、結局竜樹氏の家に上がることになる。
彼のご両親が出てきたので、挨拶をし竜樹氏のいる部屋に行く。
「何にも話すことがない」
竜樹氏は適当に話をしてくるけど、本当に簡単な相槌しか打てない。
「心の上を滑ってくだけの会話ならしない方がマシ」
十何年ぶりかにそう思った。
今日の一連の出来事を知らない彼のご両親は、お菓子とか持ってきてくれる。
一生懸命、笑顔を作って応対する。
彼と何を話したかってことより、そんなことばかり覚えてる。
…あ、彼が作ってくれたコーヒーにはやたら沢山ミルクが入ってた気がする。
「胃が痛いの、知っててのことかな?」
あれだけ言われたのに、まだ良心的に解釈してる自分がバカみたいで笑ってしまったけど。
「そろそろ送って行くわ」
その声に促されて外に出る。
外は寒い。竜樹氏の車の窓にも霜が降りてる。
エンジンをかけて、車を暖めながら霜を落としていく。
いつもなら車を出すまでのこんな時間がとても好きだったのに、今はたまらなく気まずい感じがする。
長く感じられた空白の時間の後、竜樹氏は車を走らせる。
「運転に集中したいから、ちょっと黙ってて」
いつもならそう注意されるのに、今日は竜樹氏が私に話し掛ける。
返事をするだけの私。
すんごい最低なる時間。
短時間で気持ちを立て直すことが出来なくなってることに情けなさを感じながら、「別に無理せんでええやん。なるようにしかならんわ」という自分もいる。
…私の家の近くまで戻ってきた時、
「俺、近々家を出て独立するから」
竜樹さんがそう言った。
何で今そんなことを言うのか判らなくて、何となく相槌を打つ。
「ただ、報告だけはしておこうと思って」
ひとしきり話した後、そう竜樹さんは呟いた。
車が私の家に辿り着いた。
お別れのキスも、私が家の中に入るまで待っててくれることもなく竜樹さんは帰って行った。
…やぁっぱ、破綻の道を進んでくのか、私達は。
「愛を語らない
二人だけの未来はいらない」
…そんな未来なら、確かにいらへんなぁ
このまま放っておいたら私たちが一緒にいた時間は思い出したくもない忘れてしまいたいだけの無駄な時間になってしまうんだろうね。
どんな結果に終わっても、それだけは勘弁。
…長い夜が始まるね。
自分の気持ちの持って行き方とこの恋の方向性がどうなるかを見つめていく時間が。
「ばかげた自尊心」を捨てられるかどうか。
もしかしてそれがこの恋のテーマ?
…だとしたら、答が出るまですんごい時間がかかりそうな気がするけど、ね。
年始早々、自分自身と彼の二手と同時に向き合うことになってしまった。
なんたる、ヘビーな年明けだ。
…避けては通れない問題だから、仕方ないんだろうけどね。
さて、どうしたもんだか…
駅伝見たりラグビー見たりしてみんなで意味もなく騒いでみるのもたまにはいいかもしんない。
…昨日の今日なので余計にそう思った。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝
ここからは昨日の話。
初詣から戻った後、荷造りをして指輪を封印して出かける。
姪御が体調を崩して、救急病院に行ってたことも心配だったのだけど、約束は果たさないといけない。
そう思って出かけた。
さすがに、夜は寒い。
重たい荷物持って、坂道をどかどか駆け下りる。
昔、竜樹さんに会いたい気持ち一つで寒い夜道を走ったのとは全然違う感情で、坂道を駆け下りてる。
…どこでずれてしまったんかなぁ?
そう思ったり、
…こんな寒い中、重たいもの持って行かんなんの、面倒臭いなぁ、もう
と思ってみたり。
電車もバスも休日ダイヤで乗り継ぎがすごく悪い。
のらりくらり電車に乗り、20分ほどバスを待ち、竜樹さんの家に向かう。
「これ、渡したらとっとと帰ろう」
彼と顔つき合わしたとき何話そう、そんな感情すら起こらない。
竜樹さんの家に着き、呼び鈴を押す。
…竜樹さんが出てきた
「約束通り持ってきたから。もう帰ります」
「寒いし、上がっていったら?」
「今日、市バス正月ダイヤだし、もうあと10分ほどしたら終バス来るし、それ乗らんなんから」
「俺も外に用事があるから、その時家まで送るから上がったら?」
何度か押し問答を繰り返し、結局竜樹氏の家に上がることになる。
彼のご両親が出てきたので、挨拶をし竜樹氏のいる部屋に行く。
「何にも話すことがない」
竜樹氏は適当に話をしてくるけど、本当に簡単な相槌しか打てない。
「心の上を滑ってくだけの会話ならしない方がマシ」
十何年ぶりかにそう思った。
今日の一連の出来事を知らない彼のご両親は、お菓子とか持ってきてくれる。
一生懸命、笑顔を作って応対する。
彼と何を話したかってことより、そんなことばかり覚えてる。
…あ、彼が作ってくれたコーヒーにはやたら沢山ミルクが入ってた気がする。
「胃が痛いの、知っててのことかな?」
あれだけ言われたのに、まだ良心的に解釈してる自分がバカみたいで笑ってしまったけど。
「そろそろ送って行くわ」
その声に促されて外に出る。
外は寒い。竜樹氏の車の窓にも霜が降りてる。
エンジンをかけて、車を暖めながら霜を落としていく。
いつもなら車を出すまでのこんな時間がとても好きだったのに、今はたまらなく気まずい感じがする。
長く感じられた空白の時間の後、竜樹氏は車を走らせる。
「運転に集中したいから、ちょっと黙ってて」
いつもならそう注意されるのに、今日は竜樹氏が私に話し掛ける。
返事をするだけの私。
すんごい最低なる時間。
短時間で気持ちを立て直すことが出来なくなってることに情けなさを感じながら、「別に無理せんでええやん。なるようにしかならんわ」という自分もいる。
…私の家の近くまで戻ってきた時、
「俺、近々家を出て独立するから」
竜樹さんがそう言った。
何で今そんなことを言うのか判らなくて、何となく相槌を打つ。
「ただ、報告だけはしておこうと思って」
ひとしきり話した後、そう竜樹さんは呟いた。
車が私の家に辿り着いた。
お別れのキスも、私が家の中に入るまで待っててくれることもなく竜樹さんは帰って行った。
…やぁっぱ、破綻の道を進んでくのか、私達は。
「愛を語らない
二人だけの未来はいらない」
…そんな未来なら、確かにいらへんなぁ
このまま放っておいたら私たちが一緒にいた時間は思い出したくもない忘れてしまいたいだけの無駄な時間になってしまうんだろうね。
どんな結果に終わっても、それだけは勘弁。
…長い夜が始まるね。
自分の気持ちの持って行き方とこの恋の方向性がどうなるかを見つめていく時間が。
「ばかげた自尊心」を捨てられるかどうか。
もしかしてそれがこの恋のテーマ?
…だとしたら、答が出るまですんごい時間がかかりそうな気がするけど、ね。
年始早々、自分自身と彼の二手と同時に向き合うことになってしまった。
なんたる、ヘビーな年明けだ。
…避けては通れない問題だから、仕方ないんだろうけどね。
さて、どうしたもんだか…
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