ひとりごと

2000年12月14日
…ふと振り返る。
随分、遠いところに来たのだなと。


私があなたを好きになった時、あなたは私を見てはくれなかった。ただ太陽のようなあなたの笑顔をずっと見ていたいと思ってた。
距離はね、すごく遠かった。きっと縮まらないと思ってた。
だから、他の人の想いを受け入れてしまった。
その方がきっと楽だったから。
何より私みたいなヤツが、さしたる理由もないのに「好き」と言ってくれる人を撥ね付ける権限なんてないと思ってたから。

やがて、二人は向き合うことになる。

あなたに「一緒にいて欲しい」って言われる2ヶ月ほど前、私は「好き」って言ってくれた人と別れた。
私が(誰に対してもそうだったけど)生来体を触られるのが嫌いだと知ってから、一度も私に触れようとしなかった人。
「あんたはいつもキレイなまま傍にいてくれたらいい。それさえしてくれれば、どんなに我儘でも構わないよ」
そう言って憚らなかった人。きっと一緒にい続けてたらめちゃくちゃ楽に生きていけただろう相手。
でも、それは違うって思った。
長い時間かけて説明して、別れた。

…そして、あなたと共にいるようになった。


あなたと一緒にい始めて、楽でなくなったことは多い。
家族とも軋轢が出来た、環境も変わった。
あなたの体に死神のような病気が棲みついた。
…それらが元で、お互いに素直に笑えなくなった。
「こんなんでいいのかよ?」
自分に問い返すこともあった。

私は今まで、基本的に「ついて来れるものだけついてきたらいい」っていうスタンスで生きてきた。
傍がそれを要求する場面も多かったから。
そうして生きていく中で稀に「ちぎれるほど、その願いを叶えてあげたい」と思う人に出会うことがあった。
…その一人があなただった。


最初はね、見合いして親の望むような人と結婚するまで傍にいられればいいなって思ってた。
そうするのが多分誰にとっても都合がいいって思ってたから。
でもね、そうできなくなった。
あなたの隠してる気持ちを知ってしまったから。


私が見合いした時も、互いがいろんな困難にぶつかった時も、決して取り乱したりせず冷静に事を構えてたあなた。自分が何を望んでるのか、少しも教えてくれなかった。
一緒に眠ることが出来たある夜、何気に目を覚ましたら、あなたが隣で私の髪をなでながら泣いてた。
「一緒にいたかった…」
そう呟いたのを聞いたとき、強く思った。

「この人の願いを叶えてあげたい」


それからいくつの夜が過ぎたのか。
私たちはまだ一緒にいる。
長く居ることでずれてしまったこと、行き違ってること沢山あるね。
もう少し時間かけて、つめていこうか。
始まった時からは随分遠い場所にいるけど、心の距離は近くでありたいと思うから。


ぶつかることはまだまだあるよね。
でも、1個1個片付けていこうか?
そしたら、本当に自然な2人になれるよね。
そう信じてもいいよね?

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