昔話をしましょう

2000年12月6日
泣きながら眠ってしまったからか、目がはれぼったい。胃も痛い。

今日もいつもと変らず戦闘モード全開で仕事をしたあと、竜樹さんに頼まれてたヘアトニックと彼のお気に入りの香水を買いに行った。
買い物をしながら、「この香水つけてると、竜樹さん機嫌いいよな」とか「あ、竜樹さんのにおいだ」とかいろいろ考えては、結構楽しい時間を過ごせた。
昨日より一段と寒くなったなぁと感じながら夜道を歩いてて、ふと2人で一緒にいるようになってから初めて迎えた冬のことを思い出した。


当時彼は仕事で毎晩遅かった。一人暮らししてたので、疲れておなかもすいてるのに一人で寒い部屋に帰るのが辛そうだった。
時々、「今から迎えに行く」と電話してきて、彼が私の家の近くについたらこっそり抜け出して、彼の家で朝まで過ごした。
コンビニで簡単な食料を調達し、それを食べて一緒に眠るだけだったけど、私にはとても幸せな時間だった。
夜、物音立てないように家を出るのは一苦労で、家を出てからも、足音でばれやしないかひやひやした。
当時はまだ妹がこの家にいて、よくチェック入れられてたから、物音には余計に神経を遣った。

今日みたいな寒いある日、妹がまだ起きてたみたいだったので物音立てられないと思った私は、両手に靴を持って、裸足で冷たいアスファルトの上を走って竜樹さんの待つ車に向かった。足はすごく冷たいけど竜樹さんに早く会いたいって気持ちだけで、霜の降りかかったアスファルトの上を走った。

急にその当時のことをもっと思い出してみたくなって、日記代わりにしてた手帳を読み返してみた。
今みたいにやっぱり何度となく喧嘩はしてるけど、毎日のように「竜樹さんと話せて嬉しい」「竜樹さんが元気そうでよかった」と書いてるのを見て、今の自分を振り返った。

沢山会えるようになって(多分竜樹さんもそうなんだろうけど)お互いに自分中心に話を進めたがる傾向が強くなってきてるんだろうなと思う。
会える時間が限られると、会えない間に相手に対する愛しさ育てることが出来るし、少々言いたいことがあっても互いの立場を考えるから、ひどい傷つけあいにならない。
「あ、随分贅沢に慣れてしまってんな」って思った。

夜空を見て、何気に玄関から裸足で外に出る。
アスファルトはすごく冷たい。でも、少しだけ優しい気持ちになれた気がする。
…風邪をぶり返しそうなので、すぐに戻ったけどね(^^ゞ

次に竜樹さん会う時まで、この優しい気持ちのままいられるかな?
気持ちがとんがりそうな夜には、裸足で外に出てみることにしよう。


大切なことを思い出させてくれた冬の神様に感謝して、今日は休もう。

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