20世紀もあとわずか…

「これからもずっと共に歩いていこう」と竜樹さんに言って貰えたのは、ちょうど一月前。それから私の妹の家庭のトラブルによって、竜樹さんを両親に会わせることが出来ないまま、気が付くと師走。今世紀もあと30日。
何の進展もない、何にも出来ないそんな状態の中で今まで築いてきた竜樹さんを大切に想う気持ちが焦りと不安でささくれ立った気持ちに変わりそうで怖い。

眠る前、思い切って日記を書こうと決めた。
竜樹さんと一緒にいはじめてから2年間は日記を書いたけれど、竜樹さんが体を壊し（生死をかけた）闘病生活に入ってからは弱っている彼の姿を文字に留めるのが怖くて、また文字にすることによって怯みそうになる自分を認めるのが怖くて日記を書くのをやめた。
でも、彼は今生きている。未だ体に残る傷跡と大きな痛みと戦いながら、共に生きようとしてくれている。だから、今度は自分の心の動きを文字に留めることで変わりたい。これから起こる事すべてを恐れることなく自分の中で受け留めて、竜樹さんの心のそばに在れるように。たとえどんな結果に終わったとしても。

誰が読むか判らない、誰も読むことはないかもしれない。そんなことはどうでもよくて、自分らしさを取り戻したい、その気持ち一つで日記を書き始めます。
毒づいた気持ちをそのままぶつけて書く日もあれば、甘甘モードそのまま書く日もあるかもしれない。そのことによって読んでて不愉快な気持ちにさせたらごめんなさい。今日だけは外向けに断り書きをしておきます。